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『腹腔鏡検査で子宮内膜症の治療もできる』
【腹腔鏡】
「夫は『とにかく、子宮内膜症を治すことを先決にしよう。友子の体が健康になれば、赤ちゃんは何歳になってもできるよ』
と言ってくれました。その言葉で私も、子宮内膜症と闘う決意ができました。ホルモン剤を服用して、
生理を何ヶ月か止めて内膜症の進行を抑え、その後、休薬期間に妊娠するように試みるという方法も
あるということでした。
(子宮内膜症は月経がある限り進行する病気。そのため、ホルモン剤で月経のない状態にして、
進行を抑える。この薬物療法は、ピルで妊娠のような状態をつくる偽妊娠療法と、ダナゾール製剤や
Gn-RHアゴニスト製剤を用いて偽閉経状態をつくる方法がある。)
でも、将来の妊娠を視野に入れて治療を進めるためにも、直接、卵管や内膜の状態を観察することが
大切と先生に言われ、
腹腔鏡⇒おへその近くに10mm程度の穴を開け、
服腔鏡と呼ばれる内視鏡(ファイバースコープ)を挿入して中を観察する方法。
の検査を受けることに決めました。」
子宮内膜症の疑いがある場合には、超音波やMRI、
CT⇒X線CT検査。体の中を横に輪切りの状態で撮影できるX線検査。
頭の先から足先までどこでも約1cm間隔で輪切りにして写し出せる。
などの画像診断ではなく、実際におなかの中を見ることは、その後の不妊症治療にも大いに役立つ。
また、検査の際におなかの中を洗うだけで、不妊因子が取り除かれ、検査後すぐに妊娠することもある
といわれるほど。腹腔鏡の検査で子宮内膜症の治療も行える。
【入院】
「3日間、入院しました。おへその下を1cmほど切開し、そこから内視鏡を入れ、また別のところに開けた
穴から2本のマジックハンドのような鉗子(かんし)を入れて検査や手術をするのだそうです。
全身麻酔でしたから、寝ている間に終わってしまいました。おなかに小さい傷ができましたが、
傷痕もほとんど目立たなくなるそうです。」
友子さんの場合、幸い卵管癒着もなく、卵巣にも内膜症は見られなかった。
ダグラス窩(か)⇒子宮と後壁と直腸の間にある場所。
と呼ばれる部分と
子宮漿膜(しきゅうしょうまく)⇒子宮の外側にある膜。
などに発生していた。完全に取りきることはできないが、ほぼ腹腔鏡で処置できたという。
「腹腔鏡検査後、生理がきたのですが、痛くないんです。これまで悩まされていた痛みがうそのように
なくなりました。『ただし、内膜症部分を完全に取りきれたわけではないので、しばらくすると再発する
可能性もある。だから早く妊娠しなさい』と先生から言われました。
再発⇒子宮内膜症は完璧に治るということがむずかしい病気。
問題がなくなるのは妊娠した場合と閉経後。子宮内膜症は不妊症の人や子供をつくらなかった人に
多い病気。妊娠するとすっかり治ってしまう人も多い。妊娠がいちばんいい治療になるともいわれる。
それからは、基礎体温表とにらめっこしながら、病院へ通い、卵巣の様子を超音波で見てもらいながら、
排卵日を特定してもらいました。」
排卵日にチャンスをもち、友子さん夫婦は、腹腔鏡検査後3ヶ月で自然妊娠しました。