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『妊娠していないのに乳汁が・・・。高プロラクチン血症が原因とわかって』
◎プロフィール
22歳ころから、生理が不順気味になる。
24歳で結婚。子供が欲しいと思っていたが、結婚3年たっても妊娠しない。
ある日、乳首に白いものを発見。生理不順もひどくなっていたため、産婦人科を受診。
基礎体温表をつけるよう、指示される。
しばらく原因がわからなかったが、何回か行った血液検査で、高プロラクチン血症の疑いが・・・。
◎チェック
受診のきっかけ⇒22歳のころからの生理不順がひどくなり、これが不妊の原因ではと受診。
検査⇒2度目のホルモンを調べる血液検査で、プロラクチンという乳汁分泌(にゅうじゅうぶんぴつ)
ホルモンの値が少し高く、基礎体温表でも高温期の体温が低め。
TRH試験でプロラクチンの検査と子宮内膜組織検査も行う。
診断⇒潜在性高(せんざいせいこう)プロラクチン血症、黄体機能不全。
治療⇒プロラクチン値を下げる内服薬を服用。数ヶ月で値は下がり、無事妊娠。
『生理不順の原因を探れば、不妊の理由がわかるのかも』
【受診のきっかけ】
「何だろう。皮がむけたのかしら。それにしては変だし・・・・・・・と思いました。
そのときはほんの少しだったので、あまり気にせず、そのことはしばらく忘れていました。」と、
順子さんは27歳のある日、入浴中に乳首に白っぽいカサついたものを発見する。
順子さんにはもっと大きな心配事があった。22歳で就職したころから、生理が不順気味になる。
ここ最近、それがさらに進んで、2ヶ月近く生理がこないことも増えてきた。
「結婚3年たっても妊娠しないのは、生理不順のせいでは」と、生まれて初めて産婦人科を受診することにした。
【検査】
まず、問診・内診・超音波・血液検査・尿検査を行った。
そこで医師に「今日の検査では問題は見当たりません。これから、ほかの検査もしていきましょう。
基礎体温表をぜひつけてみてください。妊娠を希望しているのなら、大切なデータになりますから」と言われる。
順子さんはさっそく基礎体温表を買い求め、翌朝からつけ始める。
翌週、生理が始まったので、採血でホルモンの量を測定するホルモン基礎値検査を行った。
これも異常なし。子宮卵管造影法の検査も行ったが異常はない。
生理不順の原因は何なのか、はっきりしなかった。
『乳汁分泌ホルモンが過剰すぎる病気だった』
【原因】
検査を始めて約2ヶ月たったとき、再度行ったホルモン基礎値検査でプロラクチンという
乳汁分泌ホルモンの値が少し高いことがわかった。
この2ヶ月間つけていた基礎体温表を医師に見せたところ、高温期になっても、あまり体温が上がって
いないことも、気になると言われた。
「プロラクチンというホルモンの量は、時間によってかなり変動するらしく、心理的なものでも数値は
変わってくるそうです。そこで次の生理がきたら再度、血液検査を行ってみるということでした。」
病院からの帰り道、順子さんは「アッ」と思わず立ち止まった。
「確か、先生は乳汁分泌ホルモンと言っていたはず。以前、お風呂で乳首についていたのは、もしかしたら乳汁の分泌?」
自宅に戻り、急いで乳首を絞るようにしてみる。するとほんのかすかに白いものがついた。
順子さんは翌日、病院へ向かい医師に話してみた。
「それは乳汁かもしれませんね。すぐに
TRH試験⇒ホルモン負荷試験のこと。
をしてみましょう。」と医師。TRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)を投与し、その後、
採血をしてプロラクチン値が上昇する度合いを調べる検査と、子宮内膜組織検査も行った。