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『手術後、しばらくすると・・・また、生理痛が・・・』
【手術】
子宮内膜症を治さないと、このままでは妊娠はむずかしいと医師からのアドバイスもあり、
幸子さんは開腹手術を決意する。
「手術後、先生からチョコレート嚢腫とその他の内膜症の病巣は取り除き、
腸との癒着部分もできる限り処置できたと聞かされました。
でもショックだったのは『内膜症という病気は完全には治りません。
閉経まで上手につき合ってください。』と言われたことです。
先生は赤ちゃんが欲しいなら、なるべく早くつくりなさいとも言いました・・・・・」
できるだけ早く妊娠しないと、また子宮内膜症が発育し、痛みを止めるために
ホルモン剤を服用し⇒偽閉経(ぎへいけい)状態にする治療法を
偽閉経療法という。2種類の方法があり、ダナゾール製剤というゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)を
抑える働きがあるものと、Gn-RHアゴニスト製剤(スプレキュア)という卵巣機能を低下させ閉経
している状態にするものとがある。これらの薬剤はきちんと使用しても妊娠する可能性がある。
服用中に妊娠すると、胎児にどのような影響があるか、わかっていないため、避妊する必要がある。
生理を止めることになる。そうなると、生理を止めている間は妊娠は望めない。
「術後しばらくは、生理がきてもまったく痛くないので、うれしくてしかたがありませんでした。
長年の痛みから開放されたんです。再発の心配など、どこかに消え去っていました。
もちろん妊娠のために基礎体温計を毎朝、口にくわえて、排卵日になるとチャンスはもっていました。」
【再発】
しかし手術から半年後、また生理痛が始まった。
「手術を受けた病院では、ホルモン療法を始めれば生理を止めることができるから、
痛みは治まると言われました。でもその間、妊娠はできません。このときはもう29歳。
30歳を過ぎたら、ますます妊娠しにくくなってしまうと思うと、不安はいっぱいでした。」
確かに、鼻にスプレーをするタイプの
Gn-RHアゴニスト(スプレキュア)⇒ゴナドトロピン放出ホルモン。
脳下垂体(のうかすいたい)からのホルモン分泌抑制作用(ぶんぴつよくせいさよう)を利用して、
排卵誘発剤として使用される。子宮内膜症治療に使用されることもある。
製品名として、スプレキュア、ナサールなど。
スプレキュアは、月経開始の1~2日後から1日3回、左右の鼻に1回ずつ噴霧して、
4~6ヶ月連続して使用する。使用後は、半年間の休薬期間が必要。
というホルモン剤を使っているときは痛みがなかった。
しかし、幸子さんの使ったホルモン剤は、4~6ヶ月の使用が限度で、使用後は必ず半年間、
薬を休まなくてはならない。