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『妊娠はしても流産を繰り返し、出産できない不育症に悩まされました』
◎プロフィール
31歳で結婚。
結婚後も仕事は継続。
結婚1年後、32歳で妊娠するが流産。
その後、流産を繰り返し3回流産する。
みどりさんは特に体が弱いわけでも、過去大きな病気をしたわけでもない。
みどりさんの母親には流産経験はなく、みどりさんを含めふたりの娘を出産したが、
いずれも安産だったという。
◎チェック
妊娠⇒思いがけず、突然のうれしい妊娠。
流産⇒医師は運が悪かっただけ、次は大丈夫と言うが、3回も流産を繰り返し、病院探しを始める。
原因⇒不育症(ふいくしょう)の原因は自己免疫異常(じこめんえきいじょう)。
胎児に血液や栄養などが送れず、死亡していたとわかる。
治療⇒漢方薬「柴苓湯」(さいれいとう)を妊娠前から服用し、妊娠後は低用量アスピリンを服用する。
薬で改善できた。
出産⇒最初の流産から3年後、無事出産する。
『運が悪かっただけ・・・と言われても、本当に出産できるのか心配で・・・』
【妊娠】
みどりさんは結婚後も仕事を続けていた。
子供はすぐにとは考えていなかったが結婚1年、思いがけず妊娠。
「うれしかったです。夫もとても喜んでくれました。」
みどりさんは、近所で評判がいい産婦人科に診察に行った。
ところがその喜びが一変するような診察結果を聞かされる。
「妊娠7週です。しかし
心拍が⇒胎児は妊娠4~7週になると、心臓・胃・腸などが分化し、
心臓が動き始め、超音波画像診断をすると、一定の週数までで心拍が確認できる。
心拍が確認できないと流産している可能性がある。
確認できません。
流産の⇒妊娠22週未満に胎児が母体の外に出てしまうか、子宮の中で死んで
しまい、妊娠が中断することを流産という。
可能性がありますから安静にして様子を見ましょう。」と医師に言われた。
みどりさんは呆然として医師の話は詳しく覚えていないという。
家で横になっていたが、翌日、出血。
「流産と診断され掻爬(そうは)手術を行うことになりました。手術の後はただただ泣いていました。」
そのとき医師からは
「自然流産は⇒自然に起こってしまう流産は、妊娠がわかった人の10~15%に
起こるといわれている。流産の起こる原因は、さまざまで、特定できない場合も多い。
おもな原因として、受精卵そのものに異常がある場合、母体の子宮に病変があったり、
母体が重篤な合併症をもつ場合など。
また、流産の大部分を占める妊娠3ヶ月以内の流産の約半数では、
染色体異常(せんしょくたいいじょう)があるともいわれている。
だれにでも起こりうること。すぐ次ができますよ。運が悪かっただけと思ってください。」と説明される。
「夫は悲嘆にくれた私を見て、慰めも言えないようでした。不思議なもので、妊娠したら子供が
欲しくて欲しくてたまらなくなったんです。」
【繰り返す流産】
みどりさんは、8ヵ月後、また妊娠したが今度は病院に行く前に出血。
2回目の流産だった。
医師からは流産の原因についての説明はなく、「次に期待しましょう。妊娠できるんだから大丈夫。」
と励まされた。特に治療するわけでもなく、「運が悪かっただけ・・・。次に期待・・・。」という医師の
この言葉がみどりさんを逆に不安にさせた。
9ヵ月後、妊娠するがまた妊娠7週で流産。
これが3回目の流産である。⇒流産することは確率的には、めずらしいことではないが、2度3度と
繰り返すとなると、何か流産を起こす原因が存在し、それを取り除かなければ、また次に妊娠しても
流産する可能性が高いと考えられる。続けて3回以上自然流産を繰り返すことを習慣性流産といい、
不育症と考える。
みどりさんは書店を歩き回り、本に紹介されていたあるクリニックに目をとめる。
出かけてみるとそこは小さな産婦人科クリニックだった。
みどりさんの今までの経緯を、その医師はじっくり聞いてくれた。