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『原因は自己免疫異常だった。漢方薬での治療を開始した。』
【原因】
検査をするとすぐ原因がわかった。血液検査で、
抗リン脂質抗体(こうりんししつこうたい)⇒抗リン脂質抗体は、胎児に血液を送る
血管を詰まらせてしまう血栓をつくったり、胎盤を形成する絨毛細胞(じゅうもうさいぼう)の障害に
かかわっていると考えられる。こういった現象によって、胎児は栄養障害を起こし、ついには死亡に
いたると考えられる。
という自己抗体を調べると陽性だった。
自己免疫異常(じこめんえきいじょう)⇒自己免疫異常とは、自分で自分の体に
対して抗体(免疫)をつくることによって生じる疾患の総称。普通、抗体は、外敵に対する抵抗力を
指すが、自分の体に対して抵抗力がつくられてしまう場合には、疾患となる。
のひとつである抗リン脂質抗体が体内にできると、胎盤の血管に血栓ができ、胎児への血液の流れが
悪くなって、発育が遅れたり、流産を繰り返したり、死産を招くのではないかと考えられている。
みどりさんの3回の流産(不育症)⇒妊娠しても、流産、早産、死産を繰り返し、
赤ちゃんを出産できない状態を不育症という。
の原因は、たぶんここにあるのではないかという医師の説明だった。
【治療】
「治療は
抗凝固療法(こうぎょうこりょうほう)⇒胎盤の血管に、血栓をつくらないために行う
抗凝固療法(血小板の凝集や凝固を抑える治療法)としては、低用量アスピリンを用いることが多い。
血液凝固系の検査をしながら行い、効果がない場合は、まれにヘパリン療法やAT-Ⅲ療法など、
ほかの抗凝固療法を行う場合もある。
と
免疫抑制療法(めんえきよくせいりょうほう)⇒母体の自己免疫異常を抑える治療
として行う免疫抑制療法では、ステロイド剤(副腎皮質ふくじんひしつホルモン剤、抗体の産生を抑える)
や漢方薬を用いることが多い。
が有効とのことです。
抗凝固療法としては、胎児に影響の少ない少量の低用量アスピリンを、
妊娠してから10ヶ月飲むそうです。
免疫抑制療法としては、ステロイド剤が効くそうですが、
副作用の少ない柴苓湯という漢方薬を処方してもらいました。
これは妊娠前から1日3回飲みます。
自己免疫異常という言葉にとまどいましたが、先生の説明で不安はなくなりました。」
むしろ原因が明らかになり、治療薬を飲めば治ることがわかり安心できたという。
そして治療薬を飲み始めて5ヶ月後、4回目の妊娠が確認される。
このときも、妊娠がわかってすぐに出血。
「今まで飲んでいた柴苓湯に加えて、低用量アスピリンが処方され、安静にと指示されました。
でも不安はありませんでした。きっと治療薬を飲んでいるから大丈夫と自信がもてたからです。
それに先生を信頼できたことが安心感につながったのだと思います。」
【出産】
みどりさんの自信どおり、無事妊娠が継続し安定期を迎えた。
妊娠5ヶ月から仕事にも復帰。
順調な妊娠期間を送り、最初の流産から数えてちょうど3年後、かわいい女の子を出産した。